とある構造設計者の日記

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1級建築士学科試験独学方法(法規の勉強について)

学科試験合格のカギを握る法規科目

1級建築士学科試験では法規と構造の配点が「30点」と配分が高く設定されています。ここで点数が取れないと合格は厳しいでしょう。法規と構造でできる限り点数を伸ばしたいところです。学科試験合格のためには法規科目で25点以上はほしいところですね。今回の記事では私が1級建築士学科試験を独学で合格のために実施した法規科目の独学方法を記載します。

法令文の意味をしっかり理解することから始めしょう

法規科目は1時間45分です。1問当たり3分30秒程度です。勉強初期の段階ではおそらく3分30秒では1問も解くことができないでしょう。ひとつひとつ全ての選択肢を法令集で調べていてはとても1時間45分で終わらせることはできないです。法規で時間短縮させるためにはできる限り法令集を引かないことです。しかし勉強初期の段階では時間は気にせず、法令文の意味を理解することに集中してください。根気強く法規の勉強を続けていくことで目標の時間内に問題を解くことができるようになるでしょう。

法令文の勉強方法は様々だと思いますが、法令集をただただ読むという勉強はあまりお勧めできません。学科科目に共通することなのですが、法規も「過去問」を中心に勉強することをお勧めします。過去問は1問当たり4つの選択肢があり、その4つの選択肢が法令集のどこに記載されているのか、またその意味をしっかり理解して下さい。

私は勉強初期は法令集も引きなれていないことから1問解くのに30分以上かかりました。また、法令文の意味を理解することにかなり時間を要しました。法規の勉強は他の科目と比べて勉強時間を要しますので勉強スケジュールを組む時は余裕をもった計画をすることをおすすめします。

 法令文は過去問の範囲を理解すれば十分

毎年、新問は出題されます。しかしながら、それが必ずしも正答肢になるとは限りません。基本的に見たことない選択肢(新問)が出題された場合は無視していいでしょう。新問を気にするよりももっと重要なことがあります。それは過去問です。学科試験の問題は過去問を中心に構成されています。過去問で出題された法令文の意味・その法令文がどこに記載されているかをしっかり理解できれば良いでしょう。過去問を繰り返し勉強していくうちに法令集を引かずとも正解か不正解かわかる選択肢もでてきます。私も本番の試験で見たことある選択肢に何度も遭遇しました。その瞬間にこれは正解だとかこれは怪しいな、など選択肢をどんどん絞ることができました。初めから法令文を見た瞬間これはどこに記載されているか等、正解を見分けることはできないと思いますが、繰り返し過去問を解くことでそれができるようになってくるでしょう。基本的に過去問の範囲の法令文をしっかり理解していれば正答肢をみわけることができるようになると思います。過去問といっても直近7年分では足りません。それ以上前の過去問からもバンバン出題されています。少なくとも直近7年分+さらにそれ以前7年前の過去問(合計14年分)程度は押さえたいところです。1級建築士の試験では完全に正解を導けなくとも選択肢を一つ一つ潰していくことで正解にただりつけます。法令文を完全に覚えることは不可能です。従って、過去問を勉強していく中で、正答肢を導くことができる判断力を身に着けて法規科目で高得点を目指してくださいね。

※この記事は1級建築士合格を保証するものではありません。あくまで参考にしていただければと思います。