1級建築士学科試験独学勉強方法(過去問について)その2
前回(↑)は1級建築士学科試験を独学で突破しようと、お考えの方に過去問を解くことの意義について述べてまいりました。過去問といってもどこまでさかのぼって解けば良いの?とお思いの方もいらっしゃると思います。今回は私が1級建築士学科試験を独学で合格した体験をもとに、過去問の範囲や勉強方法について綴りたいと思います。
過去問はできる限り多くの年数をこなすこと
私が使用していた参考書は日建学院の市販で販売されていたものです。要点整理のものと、厳選問題集をひたすら繰り返し解いていました。なぜ日建のものにしたのかというと、参考書が大きく、文字が見やすかったからです。笑 これらの問題集は基本的に過去問で構成されているので、これを解くことで直近の過去5・6年分くらいは網羅できるのではないでしょうか。ただし、さすがに直近7年分では合格は厳しいと思います。そこで私が目に着けたのが、直近7年よりもさらに古い年度の問題です。直近7年よりも古い過去問集を購入(古本でネットで購入)し、平成17年から平成20年までの過去問を解きました。
過去問集のルーティン
私は過去問題集を最低3回解くことをルール化していました。おぼえの悪いものに関しては5回解きました。そして、問題集でわからいない用語が出てきたら、google先生に検索をかけて、重要事項はその問題のところに用語の説明等を自分で書き加えながら理解度を深めていきました。過去問を何回も解くことの意味は理解の定着と考えて下さい。1回ですべてのことを暗記や理解できる方は良いのですが、私のように次の日には忘れているような人は何回も問題をこなすことで自分の知識として定着していきます。1回目よりは2回目、2回目よりは3回目の方が理解はどんどん深くなっていきます。最終的には正解を覚えてしまうような問題もでてきます。
過去問で出題された文章は完璧に消化すること
過去問を解くうえで重要なことは「4つの選択肢すべての文章を理解すること」です。正解することが目的では無いということに注意してください。選択肢すべての文章を徹底的に読み込み、全ての用語を理解することを意識して下さい。前回の記事でも触れましたが、過去に正解肢として出題されたとしても、新年度の問題で一部を変更して不正解肢として出題されるケース、またはその逆のケースがあります。学科試験は過去に出題された選択肢を使いまわして問題を構成しているといっても過言では無いと思います。これが過去問を理解することの最大の理由です。
いかがでしたでしょうか。この記事をお読みいただいた方々に少しでも過去問を解くことの意義が伝われば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
※この記事は1級建築士試験合格を保証するものではありませんので、ご参考程度にしていただければ幸いです。